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残業月60時間上限でサービス残業が推奨される?!労災認定・過労死認定のために証拠を集めておこう。

残業は原則月60時間が上限になるらしい。

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今日のニュースで見かけたこの記事。

労働者の残業時間の上限が定められ、労働者の安全衛生を守ろうとするような動きだと思いますが、私の職場の事情を考えると到底実行性はありそうにありません。

<残業>月60時間上限、繁忙期は最大100時間 最終調整 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

以下、リンク先からの記事の引用です。

”政府が長時間労働の是正などを目指す「働き方改革」で、新たに導入する残業時間の上限規制について、年間で月平均60時間(年間計720時間)、繁忙期は最大で月100時間まで認める方向で最終調整に入ったことが、関係者への取材で分かった。”

 

月の残業時間の上限を決めるのは結構ですが、果たして実行性はあるのでしょうか。

今の職場は残業もあまりなく、ブログを書くような余力もありますが、

転勤前の職場は残業や土日出勤もある職場でした。

実際に月60時間が上限となったらどんなことが想定されるでしょうか。

 

私の職場ではこうなるはず!

まず、雇用主や人事部署は労働基準監督署からの指導から身を守るため、

月60時間以上の残業代申請をさせないようにするでしょう。

 

もちろん文書に残るような形で明確に指示するのではなく、

「部下に月60時間以上の残業をさせた上司の評価を下げる」という決まりを作るようなやり方です。

人事評価の項目に「部下の残業時間を管理できているか」という項目を作るだけです。

こうすれば大抵の上司は部下が月60時間を超える残業代申請を出した時に却下をするでしょう。

 

もしくは、部下が月60時間以上の残業代申請を出しにくい雰囲気を作ると思います。

「仕事が遅いから」とか「タバコ休憩・トイレ休憩が長いから」とか理由なんていくらでもありますし、理由を言うだけマシで理由なんておかまいなしの可能性が高いです。

 

こうして結果的にサービス残業(未払い残業)が増えると想定されます。

 

もともと予算がないからと言って、月100時間残業しても20時間までしか残業代が出ない部署もありましたが。

 

残業代は諦めても労災認定・過労死認定は諦めるな!

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過重労働によるうつ病や過労死のことなど考えたくはないですが、

現在の日本の労働状況を鑑みると、無視するわけにはいけません。

 

現在の過労死ラインは80時間とされています。

月に20日出勤で、1日4時間の残業すれば超えてくる計算です。

本当に忙しければ楽勝で超えてきます。

9時から17時までが通常の勤務時間の会社の場合、21時まで残るだけです。

 

厚生労働省によると、健康障害の発症2ヶ月から6ヶ月間で平均80時間を超える時間外労働をしていると、長時間労働と過労死の関連性が徐々に強まるとされています。

また、発症1ヶ月前は、月100時間を超える時間外労働をしている場合はさらに強い因果関係があるとされています。

 

月60時間までの残業代申請しか許されていないのに、労働者はどうやって月80時間以上の残業を証明すれば良いのでしょうか。

雇用主側は「月60時間未満の残業しかしていないんだから過労死とは言えない」と言ってくるでしょう。

これはもう自分で記録しておくしかありません。

自分の身は自分で守るしかないのです。

 

残業を証明する記録の例を挙げてみます。

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・手帳に残業の「業務内容」・「退社時間」を記録する。

・退社前のパソコンのスクリーンショットを毎日撮って保存する。

(画面右下に日付と時間が出るため。)

・退社前に会社の部署のメールアドレスから、個人のメールアドレスにメールを送信する。部署のメールアドレスの送信履歴は消す。

・退社前に家族に「今から帰る」とLINEする。

正攻法としてはこのくらいでしょうか。

ひとつの方法で記録を残すより、複数の方法で記録を残した方が信頼性が高まります。

(実際にやろうとすると、連日の残業で疲弊していたり抑うつ状態だったりでなかなか難しいかもしれません。

 また、残業代の申請をする・しないの上司との会話のやりとりを録音するのもひとつの手です。

 

まずは厚生労働省からお手本を示してくれ!

あれやこれやと批判的なことを書いてしまいましたが、残業時間に上限を設け、過重労働を無くすこと事体にはもちろん賛成です。

労働基準法の上限を上回って残業させるような会社は罰していただいて、実行力のある法律にして欲しいです。

まずは不夜城ともよばれる霞が関の厚生労働省からお手本を示していただけないでしょうか。(国家公務員には労働基準法の適用はないですが)

マスメディアの方々も、電通の時のように厚生労働省の庁舎の灯りがいつまで点いているか追ってみてはいかがでしょうか。

まあ、その取材をした会社もブラックということになりかねませんが。

 

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